馬場駿の本棚

25年間文芸同人として創作を続け小説を4冊上梓しました。当HPでは、『小説太田道灌』『夢の海』『キルリーの巣窟』『無彩色の森』を読んでいただくことを主目的にし、同時に私を育ててくれた岩漿文学会と、同会が発行する同人誌『岩漿』をご紹介させていただきます。

(2)と(4)の販売 サガミヤ書店
〒414-0027 静岡県伊東市竹ノ内2-7-21
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日々を活かすために創る

小説それぞれのご案内と全文

 全頁に関するお知らせ】

 💛このホームページ全編を通じ URLや書名など クリックして読む記事も本も当然ながら全て無料ですのでご安心ください。筆者自身かなりクリック恐怖症なので重ねてお伝えする次第です。

                ***************

   上梓した4冊の小説

                                注※HP全編敬称略

(A) 上梓出来た作品

💛江戸城築城の稀代の軍師太田道灌はなぜ主君に謀殺されたのか

(1)『小説太田道灌』(2006)  馬場駿 A5判252頁 発行岩漿文学会 装丁露木博子▽時代小説

 平成18年12月25日発行で処女出版でした。版下まで自分で作り印刷と製本のみプロの印刷所にお願いしました。何も知らないところからの、手探りの出版で最も印象に残っています。

 【文明18年(1486)の秋の初め、江戸城築城で有名な関東は扇谷上杉家の家宰(家老職)である太田道灌(おおたどうかん)が、主君上杉定正の命をうけた太田家子飼いの武将曽我兵庫祐賢(すけかた)によって暗殺された。享年55歳。当時逆臣の濡れ衣を着せられていた道灌は、そもそも30数度の戦に勝利した稀代の軍師、命を狙われることは当然予測できたはずだが、あっさりと部下に屠られてしまったのはなぜなのか。小説はこの答えを摸索するために書き始めた。あえて書名に「小説」と入れたのは、この作品が歴史研究書の類ではないことを予め告知したいからだった。太田道灌は研究書や小説が極々少ない不思議な武将である。】          

    下記のリンクをクリックしてください。小説の発行時版下と同じ全文が読めます。また各別記載が無い場合でもリンクした作品や各種文章は原則としてPDF化してあります。

    『小説太田道灌』   

      装丁はデザイナ-・画家 露木博子 

    ➡ 『小説太田道灌』    otadokan1      PDF   

            2段組がよい方に       otadokan2dangumi1 

なぜペンネームが馬場駿なのかはこのページの末尾の付録でご覧ください

 ☆300部印刷しましたが、現在著者馬場駿の元には残りがありません。静岡・神奈川・東京を中心に44図書館に寄贈しましたが、いまも蔵書としてあるかどうかは不詳です。書店の在庫はありません。発行時に寄贈した図書館はこのページの一番下付録でご確認ください。

  ☆彡 関連情報 (以下同じ)

 ◇太田道灌に関する総合的なHP➡ https://doukan.jp      道灌末裔太田資暁主宰

   ◇道灌研究書史跡と伝承地200か所探訪記→ 尾崎孝著『道灌紀行』A5判414頁 道灌文庫発行

        尾崎孝著『道灌紀行』増補版

  💛著者の上記本は2013年の発行/もしも私が創作しているときにこの本があったのなら、資料の収集などどれだけ助かったことか。道灌を網羅的に語っていて読めば楽しさも生まれます。

 ◇表紙デザインの露木博子作品→  https://www.youtube.com/watch?=M_APsSxp7ko 

   

  💛愛って何なのか、あなたは自分に答えられますか

(2)『夢の海~愛を載せる秤をください~』(2012)馬場駿 A5判250頁 ▽ラブサスペンス

  【この作品を書き始めてみると或る想いが独り歩きを始めた。「愛って何だ」ということがそれだ。ところでこの「愛する」が自分の中で明確にならない。そこで私は登場人物の何人かを使って、読者に問いかけようと思った。「教えて。人の心のどこや何を指して愛と言っているのか」と。また、小説では「愛」の存在が問われる実親子、養親子、夫婦、恋人、愛人、兄妹、姉弟、兄弟など様々な人間関係を俎上に載せた。さらには「愛」は「心」の渇きと同義だとして、その過剰や放埓さがもたらす、憎悪、嫉妬、狂気、報復、裏切り、性的暴発などのダークサイドも執拗に描いてみた。気がつくとこの小説は、謎解きは二次的になり、サブタイトルが必要なほどの愛の物語になっていた】(あとがきから)

    『夢の海』

        装丁平井和枝

  下記のリンクをクリックしてください。出てくるのは全文です。 

   

    ➡ 『夢の海』      yumenoumi1    PDF  

                  ➡2段組がよい方に  yumenoumi2dan1

   ☆300部刷りました。もし購入ご希望の方がいらしたら左上のサガミヤ書店までご連絡ください。本の定価は1,000円です。

 ☆彡 ◇同人誌岩漿(がんしょう)は年1回発行の総合文芸誌です、馬場駿は現在読み手会員

 ☆「岩漿文学会」につきましては画面左上の「ページ1」クリックで紹介ページにどうぞ。

 ☆馬場駿作の同人誌掲載小説の一覧は「ページ2」からどうぞ。

 💛最後まで信じていたい人は誰、自分て何、激動の昭和でもがく青年がいた

(3)『孤往記』(2014)馬場駿 B5判204頁 制作オフィス・ミュー(http://shuppan-myu.com扇田麻里子) デザインエッグ社刊    購入は現在もamazon本からになります 

    孤往記 

 この作品はあえて伝記の形を採った小説(虚構)です。それでも著者青春期の迷いや苦悩、さらには意地でも自分の運命的な環境を乗り越えようとする足掻きが赤裸々に描かれています。この主人公のイメージモデルは私にほかなりません。ただ残念ながら登場する女性たちは完全に虚構です(^^♪

 💛会社を潰したのは本当に観光不況なのか、菜穂子の人間探査は過酷だった

(4)『キルリーの巣窟』(2017) 馬場駿 A5判266頁  装丁平井和枝  ▽企業小説

  【この小説は当然ながら虚構で、ヒロインの小糸菜穂子の実在モデルも存在しません。旧態依然とした同族経営の観光ホテルが傾きかけているところへ融資銀行から密かに内偵を依頼された女性が入り、観察するだけのつもりがいつしか立て直しの可否を自分に問う形でのめり込んでいきます。そのプロセスの中で「人間」そのものを見詰めていくのですが、じつはこの派生テーマの方が狙いでした。家族って何、愛って何という、私の小説にあるいつもの底流も確かにあります。小説中の銀行や観光ホテルも創作です。 タイトルにあるキルリーとは羽ばたいても後ろ向きにしか飛べない伝説の鳥です。】 

    キルリーの巣窟    

    『夢の海』に引き続きこの表紙画を担当した姉の和枝は2020年晩春に病死しました。

    クリックで上梓したものと同じ版下のかたちで読めます。

     「キルリーの巣窟」(小糸菜穂子が独り往く)   kirulynosoukutsu   

       2段組がよい方に   kilury2dan1

 ☆200部刷りました。本の購入にご興味のある方は左上のサガミヤ書店にご連絡ください。本体の定価は1,200円です。

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 (B)このHPのみで公開の作品

  💛自死で老いに決着を、情死で生き地獄に終止符を、二人の道はようやく繋がって

(1)無彩色の森』(2020) 馬場駿 A5判319頁 ▽社会派+愛の小説 

【人のために生きて来た人間、生きがいを求め、それを心の糧として働き続けた人間、かれらには年老いて独り暮らしをするのは無理。それは老人禁錮刑とも言うべき日々だからだ。身内を含め人に迷惑をかけないことを内心誇る人間、人の世話になるのを恥としてとらえる人間、年老いた彼らが密かに望むのは自死。この小説の主人公波城広志の弟良治は、実兄はその両方に該当するという。その波城は或る日、全てを棄て家族から離れ独りさすらいの旅に出る。最終目的に至る途上で遭う人々もまた、無縁社会の中で追い詰められ、壊れかけていた。その中で彼は…何を想う。】

   ➡無彩色の森」版下全文をお読みください。 musaishokunomori  

       ➡2段組がよい方に   musaisyokunomori2dan

☆5冊目の出版のつもりでしたが、表紙画の姉も死去、無期限延期としました。それでもたくさんの人に読んでいただきたくて2020年或る著名出版社の公募に応じ電子発行推奨作に選出されました。しかし経費負担が大きすぎ残念ながら結局辞退。ですからこれはいわば私的電子出版です。

    無彩色の森  

               これは故平井和枝の「幻の表紙画」です

※ここまでの2段組PDFは、端末が小型の画面の場合に頻繁に縦スクロールする必要があって読みにくいとの読者のご指摘に応えました。

(2)💛supermoon(スーパームーン) 馬場駿(2020) 

 ドキュメンタリーではなく、あくまでも小説ですが、実際に入院した際の経験がベースにあり、伝えたい医師、看護師、介護士へのリスペクトが書かせた創作ものです。とくに若者たちの真摯さ、明るさが筆者の世代感覚差意識を大きく変えてしまいました。★この作品は『視点に縋れば』への大幅改編前の完成稿にあたります。著者本人が元原稿の方が掲げるに値すると考え直しました(2022/12/14)

   ➡ 「スーパームーン supermoon」    supermoon  PDF 35p

    看護師

    脳梗塞で入院中という心の闇の中で観た若い看護師たちは皆私にとってはスーパームーンだった

(3)💛『文の小径』(ふみのこみち) 馬場駿(2018)

 父母を亡くし里山に住む双子の姉妹の愛憎半ばな想いをテーマにして書き出しましたが、私にしては珍しく物静かな運びとなりました。同人誌『岩漿28号』掲載の『一人静抄』はこの作品の後日譚になっています(このHPの心の旅ページに掲載中)。

   ➡「文の小径」全文    fuminokomiti  PDF 39page

   文の小径の舞台モデル

  ※写真の里山は「文の小径」の舞台モデルとなった場所です

(4)※注💛『罪の連環』(つみのれんかん) 馬場駿(2020)ページ3に移行

 連続殺人という罪を犯した、女性に関して異様なトラウマを抱える二人。異端とも言える刑事三人が読みづらい犯罪を粘り強く解いていくが、果たして「罪」を犯したのは彼らだけなのかという疑問につながっていく。舞台は各地に飛びますが、人物、事件、施設等は当然ながらフィクションです。

   

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(C)付録💛 index頁関連情報をここに集めました

(1)『小説太田道灌』を発行当時寄贈した図書館一覧➡  otadokankizousaki  ただ、いまも開架書棚にあるかどうかは確認できていません。ご了解ください。

(2) 筆名「馬場駿」の由来➡  pennamenoyurai  案外珍しい例かもしれません。

(3) 当方「私家版」発行の実際の費用➡  sikabannohiyou  私は版下まで全て自分でやりましたのでこれはご参考までにというまでにという数値です。

(4)『キルリーの巣窟』のキルリーって何?➡  kirulyttedokokara  伝説の鳥キルリーからですが、言い伝えらしく諸説あるようです。著者も実在するとは思っていません。   

 

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